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REPORT 現地レポート

FIBAワールドカップ2023 アジア地区 2次予選(Window6):三者三様の活躍でチームを勢いづけたポイントガード

2023年2月25日

 いよいよ明日(2月26日)は、 「FIBA ワールドカップ 2023 アジア予選(Window6)」最終戦です。高崎アリーナでの前日練習を終えた男子日本代表は、バーレーン戦に挑むメンバーが発表されました。最後の相手となるバーレーンはFIBAランキング84位(※日本は38位)、このアジア予選も2勝しかしていません。しかし、トム・ホーバスヘッドコーチは「Window5での中国戦は延長までもつれ込み、その他も接戦が多いので簡単にはいかない相手です。イラン戦以上のレベルアップしたプレーをしなければいけません」と気を引き締めて明日を迎えます。

 35点差をつけて勝利した一昨日(2月23日)のイラン戦。試合前、キャプテンの富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)は「出だしから積極的に仕掛けて行こう」と集中してゲームに入ったことで、前半から23点リードを奪います。しっかりとゲームを組み立ててリズムを作った富樫選手をはじめ、「河村(勇輝)もテーブス(海)選手も良かったです」とホーバスヘッドコーチは評価し、三者三様の活躍でチームを勢いづけてくれました。

 本番となるFIBAワールドカップ2023まで、あと180日。半年後に迫る中でのポジション争いに、「多少の危機感は常に感じています」という富樫選手。テーブス選手は「競争心もありますし、“Wユウキ”に負けたくない気持ちもあります」とその心境を語ります。しかし、切磋琢磨しながら、「ポイントガード同士がお互いの良さを出しながら、他の選手の良さを引き出すことを考えています」と富樫選手が言えば、「一人ひとり持ち味は違いますし、3人がいるからこそイラン戦のような試合ができると思っています。逆に、一緒にプレーしていて楽しいです」とテーブス選手が言うように、三者三様の活躍がチームのプラスになっています。Wユウキの対談はマッチデープログラムにてご覧いただけますので、ぜひご一読ください。

 Window6が行われている期間、BリーグのB1は中断していますが、B2は本日も試合が行われています。「快く送り出してくれたチームに感謝したいです」というのは、ライジング福岡に所属する永吉祐也選手です。イラン戦を振り返れば、「スムーズにオフェンスを作るためのプレーはできたと思います」と話しており、身体を張ってスクリーンをかけてチャンスを作ってくれました。

 青山学院大学在籍時の21歳で日本代表デビューした永吉選手は、長年に渡ってインサイドを任されてきました。今は、若い選手が思いっきりプレーできるように声をかけ、チームの雰囲気を良くしてくれています。今なお活躍できているのも竹内公輔選手(宇都宮ブレックス)や竹内譲次選手(大阪エヴェッサ)ら、日本代表を支えてくれた同じポジションの先輩たちの教えを継承しているからです。

「年齢を重ねてきた今、コンディションの考え方は自分の中であらためるようになりました。それも、日本代表で先輩たちがコンディションを上げるために一生懸命取り組んでいたのを見てきたからであり、その影響を受けています。今はB2でプレーしていますが、常に外国籍選手とマッチアップしており、そこで学べることも多いです。その経験を日本代表チームで披露することができれば、国際試合でも戦えるとも思っています。 今の自分たちがあるのも先輩たちががんばってきたからこそであり、これまで学んで来たことを忘れずに、しっかりと若い選手たちもつないでいきたいです」

 逆に、日本代表で得た「トムさんのバスケは理に適っているので、福岡にもしっかりと還元できるようにしたいです」と永吉選手は話しており、最高峰のバスケスタイルをB2へも浸透させています。残念ながら、バーレーン戦はロスターから外れた永吉選手ですが、代わって入った川真田紘也選手(滋賀レイクス)へアドバイスするなど、コートに立てなくてもチームの勝利のためにやるべきことは多々あります。「みんなでよく話していますし、空気の循環がいいチーム」と永吉選手は感じており、高崎アリーナにいる15人が一丸となって最終戦の勝利を目指します。

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