Window2が閉幕「40分間ハードに戦い続ける姿勢は見せられた」富樫勇樹選手
2022年2月28日
アジア各地で行われきた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window2は最終日を迎え、沖縄アリーナでも最終戦が行われました。開幕戦に続き、オーストラリアが90-71でチャイニーズ・タイペイに勝利し、3連勝でグループBトップ。唯一、4試合を消化した日本は1勝3敗で勝ち点5、現在2位。1次予選Window3は6月29日から予定されています。
来年はフィリピンとインドネシアとともに、共催会場となる沖縄アリーナに「FIBAワールドカップ2023」がやって来ます。前回大会から世界への挑戦が続くAKATSUKI FIVE男子日本代表は勝利を目指し、今後も成長しなければなりません。Window2の2試合を通じて、「レベルアップしている実感はあります。でも、もっと良いバスケットを見せたい。確実に成長しており、次に選手たちと会うのが楽しみです」とトム・ホーバスヘッドコーチが話すとおり、1勝1敗に終わりましたが着実に前進しています。
ホーバスヘッドコーチ体制となってメンバーも様変わりました。所属チームでスタメンではない選手やB2プレーヤーもいますが、短い時間をつなぎながら戦う日本代表だからこそ、戦力となって活躍できることが証明された2試合でもありました。
B2東地区のトップに立つファイティングイーグルス名古屋のエヴァンス ルーク選手は、「日本代表のシステムに対して日増しにフィットしてきています」というホーバスヘッドコーチの信頼を勝ち取っています。エヴァンス選手自身は、「コーチもまだみんなの役割を見極めている段階です。その中でフィジカルにプレーしてリバウンドを取ること、オフェンスではオープンショットを決め、しっかりゴールにアタックするプレーを意識しています」と言い、安定した活躍を見せはじめています。「毎日練習をがんばるハードワーカー」とホーバスヘッドコーチは評価し、貪欲に吸収しながらどんどん成長する姿に目を細めます。
チャイニーズ・タイペイ戦で逆転した第4クォーター、オーストラリア戦の第2クォーターなど短い時間ですが、ホーバスヘッドコーチが目指すスタイルが見えました。ボールも人も動きながら、全員が積極的にゴールへ向かってノーマークを作り、確率の高いシュートを狙うオフェンス。ディフェンスでは前からプレッシャーをかけながらフルコートで戦い、身長のビハインドを運動量でカバーしています。キャプテンの富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)は、「今までよりもステップアップでき、40分間ハードに戦い続ける姿勢は見せられたと思います」と手応えを感じていました。
今回出場した15人中1/3以上が、FIBA主催国際大会のデビュー戦を飾ったばかりです。ホームアリーナに日本代表として凱旋し、先発も任された今村佳太選手(琉球ゴールデンキングス)は積極的にシュートを打ちましたが、両試合とも5本放って1本成功に留まっています。「結果は悔しかったですが、ステップアップするための良い経験にしなければいけないです」と今後につなげるため、そして来年の本戦でふたたび日本代表として沖縄アリーナでプレーするためにも、所属チームに戻ったあとも日本代表の戦い方を意識することが大切です。