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REPORT 現地レポート

FIBAワールドカップ2023 アジア地区 1次予選(Window2)[第1戦]日本76-71チャイニーズ・タイペイ「欲しいのは勝利だけだと言い続けてきた」エヴァンス ルーク選手

2022年2月26日

 「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window2の第1戦は、チャイニーズ・タイペイと対戦。AKATSUKI FIVE男子日本代表は76-71でチャイニーズ・タイペイを倒し、トム・ホーバスヘッドコーチ体制となって初勝利を挙げました。

 「まだまだこのチームを作っている途中だが、勝てたことはとてもうれしいです。ここからが男子日本代表の旅のはじまりです」と、トム・ホーバスヘッドコーチは喜びを噛み締めます。なかなか連続得点が生まれず、追う展開が続く中、第4クォーターにキャプテンの富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)が2本の3ポイントシュートを決め、60-58と逆転に成功。ホーバスヘッドコーチのスタイルが「まだ完全に体に染み込んでいない」という富樫選手は、「勝つために必要なことを考えてやろうと思ってプレーしていました。ホーバスヘットコーチになり、とにかく1勝が必要でした」という気迫で勝利を呼び込みます。

 ホーバスヘッドコーチは常に勝利のメンタリティーの必要性を説き、なかなか勝てない男子日本代表の文化から変革に取り組んでいます。インサイドで体を張り続けたエヴァンス ルーク選手(ファイティングイーグルス名古屋)も、「合宿がはじまってからの1週間は、欲しいのは勝利だけだと言い続けてきました。昨年の中国戦で連敗し、その苦い思い出を払拭するためにも今日の勝利はうれしいです」と笑顔を見せます。初選出ながら先発を任された谷口大智選手(茨城ロボッツ)は、エヴァンス選手とともに35分間出場。茨城での出場時間は平均6分37秒、今シーズン最多は16分8秒だった谷口選手。しかし、日本代表では倍以上もコートに立ち続けて6点を記録し、勝利に貢献しています。

 立ち上がりは緊張や気負いすぎていた面も見られ、第1クォーターに放った16本のシュート中12本が3ポイントシュートであり、「自分たちのリズムではなかったです」というホーバスヘッドコーチ。しかし後半になると、全員でボールを動かし、積極的にペイントアタックを仕掛け、ノーマークを作って3ポイントシュートを打てるようになったことで精度が高まっていきます。前半は19本中4本しか成功(21%)できなかった3ポイントシュートが、後半は15本中7本決めて46.7%の成功率は及第点。ホーバスヘッドコーチはそれ以上に評価していたのが、21本を獲得したフリースローであり、「しっかりペイントアタックができていた証拠です」

 両チーム最多となる27点を挙げたのは、最年少の西田優大選手(シーホース三河)。合宿中からホーバスヘッドコーチやコーリー・ゲインズコーチに学んできたフィニッシュの仕方を改善し、その成果を早くも発揮します。「ペイントアタックと3ポイントシュートが役割であり、それを遂行した結果なので良かったです」と活躍できた要因を述べました。

 リバウンドやシュートの精度などまだまだ課題点は多いですが、自信となる1勝をつかんだ男子日本代表チーム。明日2月27日(日)は平均身長2m(日本は191cm)の大きなオーストラリアに挑みます。この試合の観戦チケットは好評発売中であり、会場では当日券も販売致します(16:30開場/18:30試合開始)。この試合の模様はBS朝日、DAZNにて生中継されます。

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